脳脊髄液減少症とは?
起きたり座ったりすると、激しい頭痛やめまい、耳鳴り、倦怠感などの諸症状が現れ、横になると治まる。こんな症状が頭連日出現するにもかかわらず、頭部MRIなどの諸検査で明らかな異常を認めない場合、脳脊髄液減少症(漏出症)の可能性があります。
脳脊髄液減少症(漏出症)とは、脳脊髄液という液体が、外傷や、その他の原因で漏出、または過剰な吸収が生じるために減少し、頭痛、めまいなど様々な症状を呈する疾患です。
原因としては、交通事故やスポーツ外傷、転倒などによる「外傷性」と、まったく原因が分からない「特発性」のものとがあり、特定が難しいとされています。また、まだ認知度が低い疾患のため、日常生活に大きな支障をきたし、苦しい思いをされながらも、なかなか効果的な治療法が見つからないという方もいらっしゃいます。
ブラッドパッチ治療(硬膜外自家血注入療法)
当院では、脳脊髄液減少症(漏出症)に対し、診療およびブラッドパッチなどの治療を行っています。
現在でも脳脊髄液減少症を治療する病院や医師が少ないという問題点があり、典型的な症例でないと「脳脊髄液減少症」と断定されませんが、
担当医師である高橋浩一(山王病院脳神経外科部長)は日本でも数少ないブラッドパッチ治療のエキスパートです。
この治療法は、脊椎硬膜外腔に患者さんご自身の血液(自家血)を20~30CCを腰や背中、首から注入して、硬膜外腔組織の癒着・器質化によって穴をふさぎ、髄液の漏出を止めます。
ただし、ブラッドパッチに関しては、厚生労働省の定めた基準を満たした症例に限り、入院にて行っています。
担当医師
高橋浩一 山王病院 脳神経外科 部長
日本脳神経外科学会専門医・評議員
日本プロボクシングコミッションドクター
日本脳脊髄圧減少研究会世話人
日本小児神経外科学会会員
ホームページ:http://www.takahashik.com
診療スケジュール
受付時間 毎週水曜 午前9時から11時30分 午後2時から4時30分
ただし、初診の方は詳しくお話を伺うお時間を頂きたいため、午前:11:00、午後:3:30までに受付をしていただくようお願いします。
予約制ではございませんので、上記の受付時間内にご来院ください。ただし手術などで休診の場合がありますので、事前にお電話にてご確認をお願いします。