慢性頭痛と危険な頭痛
突然の頭痛を発症した方、慢性的な頭痛に悩んでいる方は一度ご受診ください。
頭痛は大きく分けると、
1.何か特別な病気がなく生じ、繰り返し起きる頭痛が特徴な慢性頭痛症と、
2.脳卒中や脳腫瘍など様々な病気が原因となっている危険な頭痛に分けられます。
頭痛のほとんどが慢性頭痛症ですので、自然に治まったり、鎮痛剤などで症状が和らげば問題解決です。
しかし、危険な頭痛は原因となっている病気をきちんと診断し、その病気そのものの治療が必要となります。命に関わる場合もありますので放置してはいけません。
危険な頭痛の症状
いきないり発症し、「今まで経験したことがない突然の激しい頭痛」や「吐き気をともなうことが多く、意識を失うこともある」などがありますが、頭痛があまり目立たないこともあり、注意が必要です。
慢性頭痛症の内、片頭痛と群発頭痛は画像検査で異常がみられませんが、筋緊張型頭痛の原因として頚椎の異常が多く見つかります。
慢性頭痛症が疑われる場合でも、一度は脳と頚椎のMRIを撮影することをお勧めします。
脳疾患が原因となっている危険な頭痛では、MRI検査で異常が認められることが多く、治療が必要な場合が多いので、MRIは必須の検査です。
脳脊髄液減少症と頭痛
また長い間、頭痛、めまいや嘔吐、倦怠感、頚部痛など様々な症状が連日出現するにもかかわらず、頭部MRIなどの諸検査で明らかな異常を認めない場合、「脳脊髄液減少症(漏出症)」を患っている可能性があります。
これは脳脊髄液という液体が、外傷や、その他の原因で漏出、または過剰な吸収が生じるために減少し、頭痛、めまいなど様々な症状を呈する疾患です。当院では、脳脊髄液減少症(漏出症)のエキスパート高橋浩一医師(山王病院脳神経外科部長)による診療およびブラッドパッチなどの治療を行っています。