強い外傷による危険性
頭の怪我で問題なのは、「脳の損傷」です。
頭蓋内出血の症状は、頭を打った後すぐ起こることも、1~2日、時には数日経ってから起こることも、またずっと遅れて数ヵ月も経ってから起こることもありますから、現在何も症状がなくても十分注意しなければなりません。
外部から直接的な衝撃を頭部に受けることで、頭皮、頭蓋骨、脳の表面、脳の内部と挫傷や出血をきたします。
軽度の外傷であれば頭皮の損傷のみで済みますが、強い外傷では頭蓋骨の骨折や、脳表面の出血である硬膜外血腫、硬膜下血腫、外傷性くも膜下出血を、さらに脳そのものの外傷である脳挫傷や脳内出血をきたすことになります。
こうした重症の頭部外傷は主に交通事故、転倒・転落、打撃といったことがきっかけで発生します。
下記のような症状が出現した場合は、すぐに受診してください。
痛みが激しい時
●吐き気や嘔吐が何回も起こるとき
●意識がぼんやりするとき
などの症状がみられる場合は、すぐに受診してください。
「意識がおかしい」「嘔吐」「痙攣」などの症状は脳の損傷によるものです。
頭部CTやMRIによる脳の断層写真で内出血を確認する必要があります。