脳の健康に大きく影響を与える生活習慣病
偏食・過食、運動不足、ストレス、飲酒・喫煙など、長い間の不摂生な生活習慣が原因となって発症する慢性疾患を総称して生活習慣病と言います。
代表的な疾患には、高血圧、糖尿病、脂質異常症(高脂血症)、高尿酸血症(痛風の原因)などがあります。
これらの生活習慣病の多くは自覚症状が現れないことから病状を進行させやすく、気が付いた時には重大な病気を発症していた、ということが多く見受けられます。
生活習慣病は「万病の元」と言われますが、
動脈硬化という血管の病的老化現象を進めてしまうので、心血管系疾患(脳卒中、心臓病、腎臓病など)にかかりやすくなります。
予防と管理で軽減できる脳疾患や心臓疾患のリスク
脳卒中の予防の中核となるのがこの生活習慣病の予防と管理なのです。
脳梗塞の再発予防には俗に言う「血液サラサラの薬」と言われている抗血栓薬を内服することも必要ですが、実際は予防効果は限定的で出血が止まりづらくなるというリスクを伴う治療です。
一方、生活習慣病の管理はリスクがないばかりか、悪性新生物(癌など)の予防にも有効な大切な治療です。
脳梗塞を発症後、仮に全く発症前までの生活を改めずに生活習慣病も全く治療しない、抗血栓薬も内服しないとしたら、年間に約10%再発してしまうと言われています。
一般的には、これらの治療を行うことによって減少できると言われていますが、実際には生活習慣病の管理が十分に行われていないことが多いのです。
つまり、生活習慣の改善でもっと減少させられる可能性があるということです。
生活習慣の管理と改善に大きな力があるのが健康診断です。
特に体全体の状態の把握と総合的な生活習慣の改善には、定期的な慣行診断と医師のアドバイスが有効です。
当院では、様々な人間ドックのコースをご用意しております。