動悸の3つの種類
動悸とは意識しない自分の心臓の拍動を色々な形で感じる状態をいい、
①ドキドキと早く感じる場合、
②ドクンドクンと鼓動が大きく感じる場合、
③ドキドキッ、ドキッと一瞬胸が詰まるような動悸と
感じ方が3パターンあります。
脳疾患を発症する可能性がある心房細動
動悸は心筋梗塞や狭心症、大動脈瘤など心臓病の初期症状にあたる可能性があります。
胸がドキドキする、脈が飛ぶ、ふらつくなどの症状がある場合、それは、心房細動という不整脈が原因かもしれません。
心房細動と脳疾患の関係には密接なものがあります。心房細動は、心臓の上部である心房が正常な収縮を行わずに不規則に動く状態を指します。この状態は、血液の流れが滞り、血栓ができるリスクが高まります。そして、この血栓が脳に達することで、脳梗塞や脳出血を引き起こすことがあります。
実際に、心房細動は脳梗塞や脳出血の重要な原因となっています。心房細動患者の約20%は、脳梗塞や脳出血を発症するリスクが高くなっています。また、脳疾患がある患者の中でも、心房細動を発症するリスクは高くなります。このため、心房細動を発症している患者は、脳疾患のリスクを把握し、定期的な検査や治療を受けることが重要です。
心房細動と脳疾患の関係については、予防にも注目が必要です。心房細動の治療や予防には、薬物療法や手術があります。薬物療法では、抗凝固剤などの薬を用いて、血栓を予防することができます。手術には、心房細動を治療する手術や、血栓を除去する手術などがあります。これらの治療や予防を適切に行うことで、心房細動からくる脳疾患を予防することができます。
心房細動は70才を超えると10人に1人以上がなると言われている一般的な不整脈です。初めは「発作性」といって、短い時間だけ起こることが多いですが徐々に持続時間が長くなり、また頻度も多くなり、最終的に「持続性」となって常に脈がばらばらになります。
心房細動は単なる動悸と違って、とても危険な症状ですので、不安を感じる方はぜひ一度、内科を診察される事をお勧めします。