3つのめまいの種類
めまいやふらつきの原因は大きく3つにわけることができます。
1.平衡感覚を司る器官障害で、ぐるぐる目が回るような回転性のめまい。
2.心臓の異常や血圧変動等の循環器系の病気で起きる、気が遠くなったり、立ちくらみがしたりするように感じたりするめまい。3.そして脳疾患でおきるめまいは手足の麻痺やしびれ、言語障害などが発症していることが多いことが特徴で、危険なめまいです。
めまいやふらつきを自覚するのであれば、先ずはこの3つの内、どこの病気が原因であるかをつきとめることが大切で、治療も全く違ってきます。
注意が必要な脳疾患からのめまい
脳疾患でおきるめまい、ふらつきは、脳卒中や脳腫瘍がその代表的な例で、重大な症状を発症したり、命に関わる状態に陥る可能性が高いと判断されます。
症状が軽くてもこれらの病気の前触れということもありますので軽視できません。急激に始まるめまいのうち、3~5%は脳卒中などが原因であると言われています。診断には十分な問診と診察とともに、MRIによる脳検査が決定的な役割を演じます。
脳脊髄液減少症とめまい
また長い間、めまい、頭痛や嘔吐、倦怠感、頚部痛など様々な症状が連日出現するにもかかわらず、頭部MRIなどの諸検査で明らかな異常を認めない場合、「脳脊髄液減少症(漏出症)」を患っている可能性があります。
これは脳脊髄液という液体が、外傷や、その他の原因で漏出、または過剰な吸収が生じるために減少し、頭痛、めまいなど様々な症状を呈する疾患です。当院では、脳脊髄液減少症(漏出症)のエキスパート高橋浩一医師(山王病院脳神経外科部長)による、診療およびブラッドパッチなどの治療を行っています。